音楽と言葉

Comfortably numb / Wish you were here

David Gilmour (http://www.davidgilmour.com/)のDVDを見ていたら、やはり"Comfortably numb"と"Wish you were here"は彼にとって、そしてPink Floydにとって大切な曲だということがよくわかります。

聞いていると部分的に歌詞が飛び込んできます。歌詞が気になり始めたので自分で翻訳してみることにしました。しかし大胆に訳していますし、"Wish you were here"では歌詞の構造と私の解釈が厳密に対応していない箇所もあるのですが強引に私の解釈で訳しましたので、誤訳になっているかもしれません。また細かな表現の誤解の可能性も多々あります。

と、誤訳の可能性を自ら認めた上で、両曲のビデオと拙訳、および原歌詞(へのリンク)を下記に掲載します。おそまつ。



何も感じられないから落ち着けます / Comfortably numb

―もしもし
私がわかりますか?
聞こえたらうなずいてください
意識はありますね

よかった
それでは治療です
ひどい落ち込みだそうですね
でも痛みを減らすことはできます
また独り立ちできますからね

さあ落ち着いて
病状を教えてください
基本情報です
どこが痛みますか

痛みはなく、先生が遠のいて見えます
水平線の彼方の船の煙みたいに
先生はそこに本当にいらっしゃるんですか
先生の唇は動いているのですが
声は聞こえません

子どもの時に熱が出て
手が風船みたいでした
今またそんな感じです
うまく説明できませんし
おわかりにもならないでしょうが
自分が自分じゃないんです

何も感じられないから落ち着けます

―わかりました
ちょっと針がちくっとしますよ
もう何も ≪ああっ!≫
副作用の吐き気には気をつけてください

立てますね
効いているはずですから
よかった
これでお仕事に戻れます
さあ頑張って
もう時間ですよ


痛みはなく、先生が遠のいて見えます
水平線の彼方の船の煙みたいに
先生はそこに本当にいらっしゃるんですか
先生の唇は動いているのですが
声は聞こえません

子どもの時に
ちょっとだけ見えたんです
すぐに見えなくなったんですが

振り返ったらもういなくて
今からすればあれはなんだったんでしょう
私はもう子どもではありませんし
夢もいつかはさめるものです


何も感じられないから落ち着けます


[原歌詞はこちら]

http://www.lyricsfreak.com/p/pink+floyd/comfortably+numb_20108779.html


******



切に思う、君がここにいればと / Wish you were here

君は言う、天国と地獄の違い、青空と痛みの違いぐらいはわかると
なら、緑の大地と冷ややかな鋼鉄の線路の違いはどうだろう
笑顔とヴェール越しの顔の違いは
君に本当にわかるのだろうか


君はそうせざるを得なかったのかい
人間を拒み虚像を求め
燃えかすを求め木々を拒み
熱風を求め涼風を拒み
冷たい自足を求め変化を拒むことを
君自身が望んだのかい
この世の一人として戦うことの代わりに独房の主役になることを


切に思う、切に思う、君がここにいればと

僕たちは二つのさまよう魂
死ぬまで金魚鉢の中を泳ぎ回り
どこにもたどり続けず走り続ける

何か見つかったかい
見つかったのは昔と同じ怖れ

切に思う、君がここにいればと

「原歌詞はこちら」

http://www.lyricsfreak.com/p/pink+floyd/wish+you+were+here_20108843.html

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マーラー交響曲第六番

ある自分に気づく

自分が、行為する第一の自我と自覚する第二の自我に分裂する

第二の自我は第一の自我を好きになれない

だが前者は後者を止められない、変えられない

―いったい、どうした!―


その無力に気づく自我は、第三の自我なのか

そう考えこむ自我は、第四の自我なのか


自我の分裂

否定し合う自我群

どこへも逃れられず、互いを貶め合う自我群

(質の低いドストエフスキー的独白)


CD棚の中にマーラー交響曲第六番があったことは幸福なことだと思う瞬間

(次の瞬間、私はこれを書きつけた自分を憎むだろう)

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浄められた夜/死と乙女

心には開いた傷口
いつ開いたのか
定かな痛みのないままに

傷口からは流血
途切れることなく
透明な血が

少しずつ失われる私

痛みのない傷口から
透明の血を流し
歩き続ける私の前に
浄められた夜は現れるのだろうか
(アーノルドの音楽のように)

それとも傷口は痛み始め
血は色を取り戻し
私は驚き取り乱し
あえぎながら歩調を早め
ついには駆け出し
息絶えようとすることで生を知るのだろうか
(フランツ/グスタフの音楽のように)


Arnold Schoenberg
Verklärte Nacht, Op. 4
Franz Schubert
String Quartet 'Death and the Maiden', D.810
arr. for string orchestra by G. Mahler

Norwegian Chamber Orchestra
Iona Brown

CHANDOS

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Charlie Haden & Pat Metheny/Beyond The Missouri Sky

意味の自問など思いもよらず

愛聴していたのは

晩夏のことだった


あの部屋の

木床の坐感

薄暮の冷香

平穏の無垢

すべては消えて

この音楽は残り

私は


http://www.amazon.co.jp/Beyond-Missouri-Sky-Short-Stories/dp/B0000047EC/

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