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Øyvind Aase / Piano moods 1900 - 2000

私はやはり20世紀的感性を持っているのだなと時に思います。

18世紀音楽の均整をパターンとして感じてしまうことがあるからです。
19世紀音楽のロマンティシズムをしばしば過剰に感じるからです。

だから18-19世紀音楽は、よほど演奏がよくなければ、積極的に聞こうとはしません。
18-19世紀音楽を範とする「クラシック」のメロディーや和音、そしてリズムの典型を超えた、「新しい」感覚の音楽を聞きたく思います。そちらの方が私にとって自然ですから。

そういう私にとって20世紀のピアノ小品を次々に演奏するこのCDは、心の友というか、私が無理なく、親しみ深く聞き続けることができるアンソロジーです。どの作品も5分以下で、34作品が次々に演奏されますが、作曲者の違いによる違和感などはありません。いい意味でのBGMにもなるCDかと思います。20世紀が100年かけて私たちに残してくれたピアノ的な雰囲気(piano moods)のエッセンスが流れるように聞けます。一つ一つの曲の細かなニュアンスの違いを楽しみながら、この20世紀ピアノ音楽の流れに耳を澄ますのはちょっとした質の高い時間となるかと思います。

まあ、私のこんな感想よりも、下の作曲家のリストを見れば、音楽好きの方なら興味を示されることでしょう。あるいは「20世紀音楽を聞きたいのだが、どうも敷居が高そうで」などと思われている方には格好の入門CDとなるのかもしれません。「えっ、この曲は誰が書いたの?」と時折CD解説を読むのは本当に楽しいです。


Edvard Grieg: Gone
Carl Nielsen: Festival Prelude
Alexander Scriabin: Desire
Sergei Rachmaninov: Fragments
Ernst Křenek: Indian-Summer Day
Paul Hindemith: Sehr ruhig
Witold Lutoslawski: Invention
Alban Berg: Piano Piece in B minor
Anton Webern: Piano Piece
Arnold Schoenberg: Piano Piece
Charles Ives: Study No. 22
Samuel Barber: Love Song
Leonard Bernstein: For Lukas Foss
Alberto Ginastera: Pastorale
Leoš Janáček: Recollection
Fartein Valen: Intermezzo
Olivier Messiaen: Pièce pour le tombeau de Paul Lukas
Maurice Ravel: Menuet sur le nom d'Haydn
Claude Debussy: Elegy
Igor Stravinsky: Fragment...à la mémoire de Claude Achille Debussy
Dmitri Shostakovich: Lullaby
Sofia Gubaidulina: Invention
Béla Bartók: Andante
Bjørn G. Gjerstrøm: The Emperor's new clothes
Per Nørgård: The Dunes
James MacMillan: A Cecilian Variation for JFK
Toru Takemitsu: Rain Tree Sketch
Eilert Tøsse: Schoenberg Concentrate
Allan Pettersson: Lamento
Aaron Copland: In evening air
Aaron Copland: Proclamation
Luciano Berio: Brin
Elliot Carter: Retrouvailles
Arvo Pärt: für alina


In Evening Air
Piano moods 1900 - 2000
Piano: Øyvind Aase
TH 205-2
http://www.thema.no/english/index.htm
日本での取扱店 Nordic Sound Hiroshima
http://www.nordicsound.jp/

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コメント

これは凄いリストだ!
知らない人も、知らない曲もいっぱいあるぞ!
ああ、コンナもの印刷してしまったら・・・空の通帳がマイナス付きになってしまうぞ!

ドビュッシーやショスタコや武満はともかく、ウェーベルンがリストにのっかってるっていうのが嬉しいですね!

意外と北欧系がお好きなんですね〜。
クリスマスだから?

投稿: ken | 2006/12/24 08:22

ひとつ忘れていた!
バルトークは探せば自作自演の録音がありますヨ。
このひとのピアノ演奏は、美しいです。
ショスタコ本人のピアノは、ちと荒れてるときがありますが。
(いずれも精神は高いけど、質とベクトルが違うんですね。)

投稿: ken | 2006/12/24 08:25

kenさん、
ね、このCD面白そうでしょ(悪魔のささやき)。

北欧音楽に関しては、広島には
http://www.nordicsound.jp/
というお店があるのです。
私はここで音楽の世界を広げて
もらっています。
kenさんも広島に来ることがあれば
ぜひお寄りください。
(東広島市に寄ることがあればぜひ
広島大学へお越しください)。

投稿: イワン | 2006/12/25 18:54

広島へ・・・
行ったことがあるのは3度。
1度目は東北で職場の先輩だった人が広島へ転勤になったので、そのとき遊びにいき、厳島神社に感激して帰りました。(平安・鎌倉時代境目ファンなのです!)
2度目、3度目は仕事で、でしたが、2度目のときの宿が原爆ドームのすぐ前でした。しかも、帰りの日が台風で新幹線ストップ。空が怖い私は、あくまでも新幹線にこだわって、まあ、面白い経験をさせてもらいました。
3度目はもう日帰りのバタバタで(サイタマくんだりから日帰りできるんですね!)、何をやったんだか殆ど記憶無し、です。
広大、友人が院に進学して、その後どうしているんだか。。。じつは、憧れの学校なのでした。
ご紹介頂いたお店を含め、ほんとうに、いちど伺いたく存じます。
・・・悪魔のささやきには・・・もう負けそう!

投稿: ken | 2006/12/26 00:16

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