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THE TIMERS(ザ・タイマーズ)

061006timersロックは反抗、批判、知性、そして自由。

反抗してしまうのは、今の自分の生活に批判の目を向けざるを得ないから。
批判してしまうのは、知性の動きを止めておけないから。
知性が動くのは、知性というものが本来自由を求めるから。

そしてこれらが相互作用をおこすと哄笑にいたる。

他人と社会を笑い飛ばして、そんな馬鹿笑いをする自分を、
それこそ腹を抱えて笑い飛ばす。

「日本にロックはあるのか?」という問いは、時に真面目に、
時に反語的に問われます。

たしかにマーケットへの従順と順応、さらには無思考という停滞的安寧ばかりの
ジャリタレ音楽ばかりを聞いていると、絶望的にもなってしまいます。

しかし地上波テレビなんかでロックを聞く方が悪いのよ。
(てゆーか、その態度、ゼツボー的に間違ってる)。

「日本にロックはあるのか?」


はい。

THE TIMERS(ザ・タイマーズ)。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000CBO13E/

忌野清志郎師匠が1989年にぶち切れて作ったバンドです。


これでも一応教師の私は、一曲目の「タイマーズのテーマ」では
その歌詞に少し眉をしかめてしまったけど、CDの終わりのほうで
「タイマーズのテーマ(エンディング)」が流れ始めたら、
涙を流しながら喜んでしまった。


とにかくに徹底的に日本語でロックをやっている。

この絶妙な言語感覚!
大笑いするしかない言葉遊び。

私は大学時代、英詩の授業でさんざん脚韻のことを教えられたけど、
正直、その面白さを実感したことはなかった。

このCDで初めて脚韻の詩を聞く喜びを感じました。
(しかも大笑いしながら)。

というより「ギーンギーン」、「税」、「イモ」なんて、
歌声だけで大笑いできる。
(んでもってカッコいい)。

また、「カプリオーレ」や「LONG TIME AGO」のテーマを偽善的にならずに歌えるなんてすごい。

「ロックン仁義」は、ロックの伝統と演歌の伝統へのパロディによるトリビュート。
(そしてその当時の事件への反抗)

「デイ・ドリーム・ビリーバー」の物悲しさも、日本語で歌詞を聞いて、初めてわかりました。
(ロックって母語で聞くとこんなにいいのね)。

私は今頃になって忌野清志郎師匠の偉大さをわかりはじめました。


今からでも遅くない。


日本のロックを聞こう!

日本には忌野清志郎師匠がいる!

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