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Miles Davis/Four & More, In Berlin

またもや、盆休みの論文書きにおける逃避活動です(笑)。
中途半端なジャズ好きによる、ジャズをあまり知らない方のための、おせっかいな紹介文となっております。
m(_ _)m

Four & More

060815fourandmore


1964年2月のニューヨークでのライブです。

トニー・ウィリアムスの、後年のパフォーマンスから考えると、まだ荒削りだけど、圧倒的に速いドラミングは、やっぱり私のようなライブ好きの人間にとっては、ものすごい魅力です。若干18歳の彼をバンドに招いたマイルスの大胆さには驚きます。このくらいの大胆さがあるからこそ、マイルスは、ポピュラー音楽のミュージシャンには珍しく、生涯を通じて自分の音楽を進化させることができたのでしょう。

逆に言うと、このくらいの大胆さがないと、マイルスも自らの過去の名作So What (Kind of Blue)などの呪縛から自由になれなかったのかもしれません。マイルスのこの自己超克は本当にすごい。

またこれまた若きハービー・ハンコック(23歳)が冴えているように思えます。クールだけど、このバンドの疾走に付いていっているどころか、このスピードにセンスを加えています。今、聞こえているのは、トニーとハービーだけの掛け合いですが、今聞いてもまったく新鮮です。


Miles in Berlin

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1964年9月の(西)ベルリンでのライブです。

サックスがウェイン・ショーターになりました。
トニーのドラミングが、わずか数ヶ月で、ぐっと表現力を増したように聞こえるのは、私の思い込みでしょうか。
「スピード」や「迫力」で言うなら、前作かもしれませんが、「表現」としては、私はこの作品の方がずっと好きです。

Autum Leavesではロン・カーターのベースとハービー・ハンコックのピアノが、この有名曲に深みを加えています。
でもって、ウェイン・ショーター。この超有名曲に、「こうソロを吹いてくるか!」、と驚くような、彼独特の、しつこすぎることもないが、絡み付いてくるようなメロディーを展開させてくるところは本当に私、好きです。
So whatでもウェイン・ショーターのメロディーは斬新です。彼の音楽を、まだまだ私たちは消費しつくしていないと思います。

なんかマイルス・デイヴィスへの言及がないことに今気がつきましたが、彼こそはこの音楽の基盤です。


私が本当に好きなのはネフェルティなどの、このバンド(サックス:ウェイン・ショーター)による後年のスタジオ録音作品であり、そこではご承知のように40-50年代に築き上げられた「ジャズらしさ」は崩壊し、全く新しい音楽表現が展開されているのですが、そこへ到達するための進化の過程を知るためにも、これらのライブ盤は非常に面白く聴けます。

まあ、そんな難しそうなこと言わずとも、「熱い」けれど高度なジャズを聴きたかったらどうぞ。

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コメント

ちょうど昨夜、久しぶりにfour&more聴いたところです。
トニーのドラミングに煽られて、全員で突っ走っていく感覚はまさにライブならではという感じがしますね。

投稿: キンキン@ダイコク堂 | 2006/08/15 19:33

キンキン@ダイコク堂さん、
どーもです。
若いトニーは、ほんとに凄いですね。

でも、私は昨日、そんな音楽ばかり聞きすぎたので、今は反動でモーツァルト聞いてます(笑)。

投稿: ガメラ | 2006/08/16 09:50

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